2007-12-07 ArtNo.40383
◆Bharti-Wal-Mart、カルフール・スタイル採用
【ニューデリー】パンジャブ州中部の都市Ludhianaに2008年4月にオープンするBharti-Wal-Martコンビニエンスストア第1店舗は、フランスの小売大手Carrefourスタイルのものになる見通しだ。
インディアン・エクスプレスが12月4日報じたところによると、Bharti-Wal-Martコンビニエンスストアは食品飲料(F&B)に照準を合わせるが、これはカルフールが採用する店舗経営スタイル。ウォルマートは世界的に非食品部門に重心を置いた店舗運営を行っており、同社にとっては大きな戦略転換と言える。
消息筋によると、ウォルマートは「非食品はF&Bに比べ高いマージンと高い売上げが実現できる」と見ている。このため同社は非食品部門のロイヤルティー構築を経営戦略の柱にしてきた。しかしウォルマート・チームは、社会構成が細分化されたインドには、カルフール・スタイルのアプローチがマッチしていることを発見した。
Bharti Retailは当初2年間は、パンジャブ州/ハリヤナ州/首都圏のみを対象に店舗を展開する計画だ。
Bharti-Wal-Mart連合は、バックエンドのキャッシュ&キャリー卸売りビジネスについては50:50の合弁方式をとるが、フロントエンドの小売店の経営はBharti Retailが100%出資する。ウォルマートは完全出資子会社を通じてBharti Retailに技術/ノーハウを提供、固定料金を徴収する。とは言いながらウォルマートは国際的に小規模なF&B店舗を経営した経験がない。この種の店舗の売り場面積は1800~3000平方フィートになる。
Bharti Retailは、コンビニエンス・ストア/スーパーマーケット/ハイパーマーケット3形態の店舗を展開、Bharti-Wal-Mart合弁会社から商品の供給を受ける。
ウォルマートが中国に展開する約200店舗のチェーンは年率20%の成長を遂げているが、ウォルマートはBharti Retailの店舗に向こう2年間に年率15%の成長を遂げさせることを目指している。ウォルマートはBhartiに対し、フロントエンド業務を大々的に展開する前に、当初2年間はバックエンド業務の強化に努め、慎重な戦略を採用するようアドバイスしていると言う。
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