2007-12-07 ArtNo.40382
◆IC設計受託会社eInfochips、9つ目のODC設置準備
【チェンナイ】グジャラート州Ahmedabadに本社を置く電子回路設計ソリューションのアウトソーシング受託会社eInfochipsは9つ目のオフショア開発センター(ODC)を近く開設する。
ビジネス・スタンダードが12月3日報じたところによると、Ahmedabad、マハラシュトラ州Pune、カルナタカ州BangaloreにODC8施設をもつeInfochipsは、9つ目の施設をAhmedabadもしくはPuneに開設する計画。同社コミュニケーション&ファームウェア・グループの責任者Pranav Shah氏は「目下、米国のクライアントと商談を行っており、新設するODCでストリーミングメディア・アプリケーションの作業を行う」と語る。
他のODCは特定用途用集積回路ASICや製品設計ソリューションなどの分野で半導体各社のアウトソーシングを受託している。同社は収益の半分をODCから上げており、残る半分を独自のプロジェクトが占めるが、事業予測ができ収益が大きいODCに今後も重点を置いていく。
同社の収益はチップ設計と組込みソリューションが80%、ソフトウェア関連が20%を占める。収益寄与率を地域別でみると米国が80%、日本と欧州が10%、インド国内が10%を占める。Shah氏はインドが占める比率がさらに大きくなるとみる。同氏は「インドに進出した世界的半導体企業は最近、現地企業にチップ設計を大規模に委託するようになった。この傾向は今後さらに強まると思う」と語る。同社従業員は670人、うち110人がチップ設計、300人が組込みソリューションに従事している。
同社はTexas Instruments Digital Signal Processing Third Party Networkのメンバー会社で、Texas Instrumentsの『DaVinci』技術に基づくマルチチャンネル・ビデオ・サーバー『IntelliServe』を開発した実績を有する。
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