2007-12-07 ArtNo.40376
◆Reliance/GAIL、海外に石化コンプレックスを共同建設
【ムンバイ】インドを代表する民間複合企業Reliance Industries Ltd(RIL)と国営ガス供給会社Gas Authority of India Ltd(GAIL)は4日、共同で中東、西アジア、中央アジア、ロシア、旧ソ連邦(FSU)諸国等、原料資源が豊富な地域に石油化学コンプレックスを建設することで合意、関係覚書に調印した。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが12月5日伝えたところによると、両社は合同調査チームを組織して、ロシア、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、アルジェリア、ナイジェリア、FSU等、海外における投資機会を探るとともに、特殊目的会社(SPV:special purpose vehicle)を設け海外における石油化学プロジェクトを手掛ける。両社はまたインド国内においても協力の機会を探る。
RILのMukesh Ambani会長は「両社の今回の提携は世界の石油化学ビジネス市場における競争力を規模の面で強化することに役立ち、ひいては国際舞台におけるインドの地位も強化する」と指摘した。
GAILのU D Choubey会長によると、この日結ばれた覚書は、今年3月に両社間で取り交わされた覚書の具体化であり、石油化学領域における両社の提携のスタートを成す。ターゲット地域における鉱区が割り当てられたなら、両社は手を携えてこれを開発、恐らく天然ガスもしくはナフサを原料にした石油化学プラントを建設する。投資額、金融方式、出資率等の詳細は、投資地が決まり、事業化調査が行われた時点で詰めると言う。
両社は今年3月15日に、パイプライン/都市ガス供給/炭層メタン/探査・生産・操業・保守サービス等の天然ガス関連領域における協力覚書を交換している。ちなみにRILは来年からKrishna Godavari海盆で採取したガスを市場に投入するが、その際にはGAILのパイプラインが必要になる。
|