SEAnews 2007-12-07 ArtNo.40373

【ニューデリー】インドの10月の輸出総額は133億271万米ドルと、昨年同月の98億669万米ドルに比べルピー高にも関わらず35.65％の成長を見た。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが12月4日、商工省商務部発表の暫定統計数字を引用し報じたところによると、10月の輸出成長は石油、宝飾品、工学製品等、輸入成分の比率が高い品目により牽引された。この種の品目は輸出総額全体の約42％を占める。また過去に獲得した手持ちの輸出契約が、新規契約の落ち込みを埋め合わせたものと見られる。しかし皮革、繊維、手工芸品等の労働集約品目の輸出は不振だった。
商工省のGK Pillai次官によると、こうした成長が持続すれば今年通年の輸出総額は1450億米ドルに達する可能性があるが、依然として当初の目標1600億米ドルにはとどかない。また労働集約産業はルピー高の影響で輸出が大幅に落ち込むものと見られる。
一方、10月の輸入は207億9000万米ドルと、昨年同月比20.79％の伸びを記録した。石油輸入は昨年同月の53億4000万米ドルから62億6000万米ドルに14.59％、非石油輸入は同113億7000万米ドルから146億5000万米ドルに28.82％、それぞれ成長した。
今年初7ヶ月(2007/4-10)の輸出総額は昨年同期の707億9252万米ドルから855億8330万米ドルに20.89％増加した。しかしルピー換算では7.05％の伸びにとどまり、繊維輸出は米ドル換算でも22％、手工芸品は66％、皮革製品は9％、海産品は20％、それぞれ下降した。
今年初7ヶ月の輸入総額は昨年同期比25.31％増の1299億9000万米ドルを記録した。石油輸入は昨年同期の343億4000万米ドルから375億2000万米ドルに9.25％、非石油輸入は同693億8000万米ドルから924億6000万米ドルに33.26％、それぞれ増加した。
この結果、今年初7ヶ月の貿易赤字は昨年同期の329億4000万米ドルから444億米ドルに拡大した。