2007-12-05 ArtNo.40372
◆ONGC、ラジャスタン州で新ガス田発見
【ニューデリー】インド最大の石油・ガス探査開発会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)はラジャスタン州Jodhpur付近の堆積層において新ガス田を発見した。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月30日伝えたところによると、ONGCのDK Pande探査部長は29日催されたガス会議の席上、以上の報告を行った。それによると、2006-07年にはラジャスタン州Chinnawala Tibba地区で石油とガス双方の鉱脈を発見した。ビジネス・スタンダードによると、ガス鉱脈は当該鉱区ブロックのゾーン2、ゾーン3,ゾーン4で発見された。ONGCは目下ゾーン5の探鉱を進めている。同ブロックの埋蔵量の見積もりは2、3週間内に完了する。ヒンドゥー・ビジネス・ラインによれば、探査井は目標とする深度に達し、ゾーン1における掘削の際、ガス田を発見した。ゾーン2のテストは依然として続けられている。全てのテストが完了後、埋蔵量を評価することができる。2、3週間内に埋蔵量の見積もりができるよう期待していると言う。
当該ブロックは、新探査ライセンス政策(NELP:new exploration and licensing policy)下の石油/ガス鉱区の入札制度がスタートした1999年以前にONGCに割り当てられたため、炭化水素総局(DGH:Directorate-General of Hydrocarbons)に直ちに報告する必要はない。
新たに発見されたガス田の流量はそれほど大きくないが悪くない。ONGCはガスの品質検査とともに、埋蔵量の大きさを確認するための様々なテストを行っている。ONGCはOil India Ltd(OIL)と提携して新ガス田の商業生産を手掛ける可能性も検討している。
ラジャスタンの堆積層にはガスばかりでなく、石油も豊富に埋蔵されているものと見られる。Cairn Indiaは、Barmer地区で新油田を発見しており、2009年半ばから商業生産を開始する予定だ。ピーク・レートは日量15万バレルで、同油田はインドの原油生産量を20%拡大するものと見られる。ONGCは同油田の30%権益を保持している。
ONGCは2007-08年上半期に9件の石油/ガス田を発見した。内訳は、西部の陸上鉱区Ankleswar & Dabka/Assam & Arakan Basin/Assam Shelfにおいて各2つ、Mahanadi深水鉱区/Krishna Godavari陸上鉱区/Cauvery陸上鉱区において各1つ。
1973年にBombay Highの大型油田を発見して後は、さしたる発見を行っていないとしばしば非難されて来たONGCは、既存鉱区の生産量がピークに達する中、インド国内と海外における探査活動に対する投資拡大を準備していると言う。
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