2007-12-03 ArtNo.40351
◆JSW、鉄鋼/発電等に3年内にUS$100億投資
【チェンナイ】O. P. Jindalグループの一翼を担うSajjan Jindal氏に率いられるJSWグループは向こう3年間に鉄鋼/発電/アルミ/セメント等の事業に4万クロー(US$100.58億)を投資する計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレスが11月27日伝えたところによると、JSW Steel LtdのSajjan Jindal副会長兼MDは26日記者会見し、以上の消息を語った。それによると鉄鋼プロジェクトに2万クロー(US$50.29億)、発電プロジェクトに1万2000クロー(US$30.17億)、セメント/アルミニウム事業に8000クロー(US$20.12億)を、それぞれ投資する。4万クローの内、自己資本は1万5000クロー(US$37.72億)、残りの2万5000クロー(US$62.86億)は借入で賄う。借入の目処は既についており、自己資本分に関しては、JSW Energy Ltdが来年公開公募を通じて5000クロー(US$12.57億)を調達する。
タミールナド州だけで7500クロー(US$18.86億)の投資を予定しており、3000クロー(US$7.54億)を投じてSouthern Iron & Steel Company Ltd (SISCOL)の年間鉄鋼製造能力を2倍の200万トンに拡張する一方、4000クロー(US$10.06億)を投じて1000MW(メガワット)の発電施設を建設、また鉄鉱山の開発に400クロー(US$1.006億)を投じ、SICOLに鉄鉱石を供給する。
Jindal氏はタミールナド州政府にSalemとTiruvannamalaiの鉄鉱山開発を認めるよう重ねて訴えた。それによると、SICOLの拡張計画は、鉄鉱山の開発が認められるか否かにかかっている。Salem/Tiruvannamalai両鉱山は鉄分約35%の低品質な鉄鉱石を産する。選鉱施設を併設する必要があり、鉄鉱石の採掘施設と選鉱施設のコストは合計400クローと見積もられる。グループは2004年にLMWグループからSISCOLを買収、1350クロー(US$3.39億)を投じて年産能力を30万トンから100万トンに拡張した。
JSW EnergyはEnnore港付近が1000MW石炭発電所の最良の建設地と見ている。仮にNeyveli付近に建設するとすれば、褐炭を燃料として使用する。JSW Energyは2015年までに1万5000MWの発電能力を備えることになる。現在、マハラシュトラ州/ラジャスタン州/カルナタカ州に発電所を建設中で、オリッサ州/西ベンガル州/タミールナド州/アンドラプラデシュ州/ジャールカンド州にも発電所を設ける可能性を検討している。アンドラプラデシュ州Krishnapatinam港付近にガス発電所を設ける問題を目下州政府と協議している。
グループはジャールカンド州とチャッティースガル州にそれぞれ年産600万トンの総合的鉄鋼プラントを設けることも計画している。
アンドラプラデシュ州/カルナタカ州/タミールナド州にそれぞれ年産200万トン/300万トン/80万トンのセメント製造施設を設けるため、合計2000クロー(US$5.03億)を投資する。
この他、アンドラプラデシュ州Visakhapatnamには4000クロー(US$10.06億)を投じて年産160万トンのアルミナ製錬施設を設け、その後さらに6000クロー(US$15.09億)を投じて年産25万トンのアルミニウム精錬施設を増設する。
ゴアに350クロー(US$8801万)を投じて港湾を開発したグループは、マハラシュトラ州Ratnagiri県に650クロー(US$1.63億)を投じより大規模な港湾を開発する計画だ。
これらのプロジェクトが実行されればグループの年商は現在の1万2000クロー(US$30.17億)から7万5000クロー(US$188.58億)に拡大する見通しと言う。
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