SEAnews 2007-11-28 ArtNo.40340

【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州とオリッサ州に2万クロー(US$50.29億)を投じて2つのアルミニウム製錬関連施設の建設を計画するNational Aluminium Company(Nalco)は、両州政府の認可が得られたなら、増資、借入、内部余剰金を含む複数の選択肢のミックスを通じて必要資金を賄う計画だ。
エコノミック・タイムズが11月23日報じたところによると、NalcoのB L Bagra財務担当取締役はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、株主割当や株式公募を通じて資金を調達する他、約6000クロー(US$15.09億)の対外商業借款(ECB:external commercial borrowings)を通じ、設備輸入費用の一部を賄う。株式公募の時期は両州の認可に依存している。Nalcoは6000クローの内部余剰金を保持している。インド政府は現在Nalcoに87.15％出資しており、残りのシェアは金融機関や一般投資家が握っている。左派政党が政府持ち分の引き下げを認めないことから、株式の公募は新株の発行を通じて行う。
Nalcoはアンドラプラデシュ州におけるボーキサイトの採掘とアルミナ製錬事業に6000クロー(US$15.09億)以上を投資する。アンドラプラデシュ州政府とは埋蔵量約1億トンのボーキサイト鉱区にアクセスするための覚書を交換した。Mineral Exploration Corporationに試掘と詳細な見積もりの作成を委託、来週にも州政府に鉱業リースの申請を行う。
オリッサ州にはボーキサイト鉱山／アルミナ製錬施設／アルミニウム製錬施設／発電施設から成る総合施設を設ける計画だが、石炭鉱区とボーキサイト鉱区の割当が受けられることが前提になる。
Nalcoの年間アルミニウム製錬能力は34万5000トンだが、既存施設の拡張を通じ46万トンに拡大できる。同プロジェクトには約5000クロー(US$12.57億)が投資される。上記2件の新規プロジェクトが完成すれば、年産50万トンのキャパシティーが追加されるため、合計年産能力は90万トンに達すると言う。