【バンガロール】フランスの石油会社Totalはインドにおける3つの新規プロジェクトに投資する計画で、今年末までに計画の詳細を発表するものと見られる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月22日報じたところによると、最近、Hindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)/Gas Authority of India Ltd(GAIL)/Oil India Ltd(OIL)/Mittal Energy Investments(MEI)とコンソーシアムを組織、アンドラプラデシュ州Visakhapatnamに年間原油処理能力1500万トンの製油所を設ける計画の事業化調査を行っているTotalは、成長市場インドへの投資に関心を高めている。
Total石油精製/マーケッティング部門のChristian Chammas上級副社長(インド担当)によると、国際原油価格が不安定になり、1バレル100米ドルに達しようとしていることが、インド投資拡大を決めた主因。膨大な国内需要だけから言ってもインドには新規投資の余地が存在すると言う。同氏は石油関連の合弁事業に投資することを示唆したが、3プロジェクトの具体的内容を明らかにすることは控えた。来年3月までに事業化調査前の予備調査が完了し、技術的な投資の進め方や投資パートナーが決定される。
Totalが完全出資するElf Gas India Ltd(EGIL)はHPCLと合弁でVishakapatnam港に容量6万トンの地下貯蔵施設を設ける計画を進めており、今年末までに稼働する。EGILのPaul Jewell重役(MD)によると、来年は10クロー(US$251万)を投じカルナタカ州Bangaloreに貯蔵施設とボンベ詰め施設を設ける。EGILはこれまでに150クロー(US$3772万)を投資、民間ディストリビューターによる年間35万トンの液化石油ガス(LPG)市場の1%のシェアを占めている。ElfブランドのLPGを主に商業部門に売り込んでおり、また一部を家庭向けにも販売していると言う。