2007-11-26 ArtNo.40328
◆Club One Air、超軽量ジェットMROセンター設置計画
【ニューデリー】チャーター便会社Club One Air(COA)は、米国のビジネス航空機メーカーEclipse Aviation及び別の米国航空機メーカー1社と超軽量ジェット(VLJ:very light jet)用MRO(maintenance, repair and overhaul)サービス・センターをインドに設ける問題を協議している。
ビジネス・スタンダードが11月22日伝えたところによると、COAのプロモーターでもあるManav Singh重役(MD)とAshok Pratap Rai取締役はこのほど以上の消息を語った。それによるとシン氏は先週Dubai Air Showで、Eclipse及び他のメーカーと同問題を協議した。
COAは来年3月までに最初のVLJ『Eclipse 500』の引き渡しを受け、チャーター便として使用する。その後も2ヶ月ごとに2機の引き渡しを受け、2008年3月から2009年3月の間に少なくともVLJ10機を導入する。米連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)とインド民間航空総局(DGCA:Directorate General of Civil Aviation)の認可は間もなく得られる見通しだ。
COAはこれに伴いインド国内にMROサービス・センターを設けることを計画している。マイクロソフトのBill Gates会長が主要株主に名を連ねるEclipseは航空機と保守技術を提供、COAは全プロジェクト・コストを負担し、乗務員の提供やチャーター便の運航を引き受ける。MROの投資額は500クロー(US$1.26億)未満と見られ、COAはパンジャブ州/ハリヤナ州/マドヤプラデシュ州政府とプロジェクト用地に関して協議している。
VLJ1機当たりのコストは150万~300万米ドルと、ターボプロップや他の小型ジェットの2分の1以下。また直接の運転コスト(燃料/保守等)も毎時3万ルピーと、25~30%安い。その上VLJの飛行速度はターボプロップを上回り、短距離であればA320とほぼ同じ時間内に目的地に到達できる。
COAは他のチャーター便会社の50%の価格で来年からローコスト・ノンフリル・キャリアとしてVLJを就航させる。この種のローコスト・チャーター便では例えば机上で豪華な食事は提供されないが、軽食がサーブされる。
これらのVLJは、チャーター便としてばかりでなく、部分所有(fractional ownership)もしくは全面所有(full ownership)方式でリースされ、COAが保守点検サービスと乗務員を提供する。不動産や石油関連の大手企業がVLJの所有に関心を寄せているだけでなく、少なからぬ中小企業オーナーも低コストなVLJの利用に興味を示していると言う。
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