SEAnews 2007-11-26 ArtNo.40325

【ムンバイ】Emaar／Nakheel／Gulf Finance House／ETA Star等に続き、別に半ダースほどの中東不動産ジャイアンツがインド市場進出の機会を窺っており、向こう2、3年間に500億米ドル以上の湾岸資金がインドに流入するものと見られる。
ビジネス・スタンダードが11月22日伝えたところによると、Damac Properties／Tanmiyat Group／アブダビのAl Badie Group等が新規プロジェクトを準備しているのに対してETA StarやDubai World's Limitlessは、既存プロジェクトの拡張を計画している。Emaar MGFは120億米ドルの投資計画を発表、Nakheelは200億米ドルを投じて複数のタウンシップを開発する契約に調印した。Gulf Finance Houseは20億米ドルを投じ、パートナーと共同でマハラシュトラ州Navi Mumbaiに『Energy City』を開発する。
Damac propertiesの親会社Damac HoldingsのHussain Sajwani会長によると、中産層上流クラスと富裕層の成長に伴い、良質な住宅需要が拡大している。同社はこの種の市場の開拓を目指しており、Damac Propertiesは高級住宅、オフィス複合施設、特別経済区(SEZ)等の開発に30億～50億米ドルを投資する。マハラシュトラ州Mumbai／タミールナド州Chennai／カルナタカ州Bangalore／アンドラプラデシュ州Hyderabad等のメトロ(人口100万以上の都市)や、2級都市(tier-II cities)をターゲットに向こう12ヶ月間に同投資を実行すると言う。
バンガロールや他のメトロにおける複合開発を計画するTanmiyat GroupのBharat Thakker重役(MD)によると、ドゥバイに38億米ドルを投じて開発した『Dubai Living Legends』の成功をインドに再現させる計画だ。
不動産コンサルタント会社CBRE South AsiaのAnshuman Magazine重役(MD)によると、少なからぬ西アジア企業が、地理的にも歴史的にも密接な関係を有し、計り知れない投資潜在性を有するインドに注目している。これらの企業は必要な全ての能力を備えており、最も高収益が望める市場に投資する機会を狙っている。
ETA Star PropertiesやDubai World's Limitlessは中クラスと低クラス所得層の住宅市場の需給ギャップに注目している。この種のギャップは40％と見積もられる。ChennaiとBangaloreにおける合計500万平方フィートの開発を手掛けるETA Starは、ケララ州Kochi／タミールナド州Coimbatore／同Maduraiに別に2000万～3000万平方フィートの開発を準備している。