2007-11-19 ArtNo.40300
◆NTTデータ、Vertex買収しインド市場に橋頭堡
【プネー】NTT Data Corporationは、マハラシュトラ州Pune拠点のソフトウェア開発業者Vertex Software Pvt Ltdの68.7%の権益を買収、インドに足場を築いた。
ビジネス・スタンダードが11月15Vertex筋の言として伝えたところによると、NTTデータは三井物産と米国企業LogicSoftのVertex持ち分を買い取った。買収価格は不明だが、買い取り手続きは12月の第1週に完了する予定だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが17日報じたところでは、NTTデータの山田伸一常務執行役員(基盤システム事業本部長)、Vertex SoftwareのAjit Patil重役(CEO)、同Ashok Kalluraya共同創設者は記者会見し、取引契約が調印されたことを確認した。Vertex Softwareの残りの31.3%権益は創設者らが引き続き保持する。
Vertex Softwareは携帯機器の製品エンジニアリング/製品ポーティング、MMS(Multimedia Messaging Service)/WAP(Wireless Application Protocol)ポーティング、ソフトウェア検査サービス、製品開発等を手掛け、年商24クロー(US$603万)。プネーの他、東京とカリフォルニア州Actonにオフィスを設けている。
現在主に日本と中国でビジネスを手掛け、多くの中国拠点の情報技術(IT)企業と提携しているNTTは、中国におけるIT専門職の不足を補い、低コストな労働力を活用する狙いから、インド拠点の企業の買収を計画している。
最近、米国のITベンダーTryarcを買収したNTTデータは、まだプレゼンスを有せぬ欧州とインドで中規模IT企業の買収を図っている。NTTデータは海外売上げを2010年までに2006年の34億円から100億円に拡大、海外売上げに占める非中国売上げの比率を5%から10%に引き上げることを目指している。
一方、Vertexは売上げを2006年の6億2000万円から向こう3年間に15億円に拡大する計画だ。Ashok氏によると、Vertexは買収手続き完了後も引き続き独自のセールス業務を展開、NTTデータからソフトウェアの開発注文を受けると言う。
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