2007-11-12 ArtNo.40275
◆BSNLのGSM設備契約、Ericsson1社に発注も
【ニューデリー】国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd (BSNL)のGSM携帯電話2275万回線の入札で、2番札を入れたNokia Siemens Networks (NSN)に発注される規定になっている963万回線が、一番札を入れたEricssonに追加発注される可能性が出てきた。
エコノミック・タイムズが11月9日報じたところによると、BSNLの入札規定では、2番札を入れたNSNにもEricssonと同じ条件で、全体の4割、したがって963万回線が発注されることになっている。しかしNSNはEricssonと同じ条件での受注には難色を示している。このため、BSNLはNSNへの割当分も上乗せしてEricssonに発注せざるを得ない状況になっている。Ericssonは1312万回線を5200クロー(US$12億5552万)で既に受注している。
BSNLのKuldeep Goyal会長は「来週まで期限を延ばした。NSNが態度を変ることを期待するが、合意できなければ別の手を考えないといけない」と語る。BSNLの別の幹部は「NSNが数日中に契約に応じなければ、改めて入札募集をすることになるかもしれない」と語った。
入札は昨年半ばに募集されたが、今年初めにA Raja通信相が介入し、入札規模を4550万回線から2275万回線に半減させた経緯がある。BSNLは今年9月に1312万回線を1回線当たり約95米ドルでEricssonに発注した。
当初、Nokiaは約177米ドル、Siemensは約400米ドルを提示したが、両社はその後ネットワーク事業を合併し、新会社NSNを設立した。
この入札に参加していた他の2社、Motorolaと中国のZTEは技術要件を満たせず失格した。
BSNLは2275万回線すべてをEricssonに発注するか、963万回線について改めて入札を行うか、2つの選択肢が残されているが、別の同社幹部は、BSNLはこれとは別にGSM6000万回線の入札募集を予定しており、この6000万回線の入札に963万回線を含めることもできるとしている。
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