2007-11-12 ArtNo.40270
◆Mittal、Orissa Miningとの合弁提案
【ブーバネスワル】Arcelor Mittalはオリッサ州Keonjhar県における年産1200万トンの製鉄プロジェクトに必要な鉄鉱石を州営Orissa Mining Corp (OMC)から調達することを提案、州政府は、Ajit Kumar Tripathy総務次長を長とする4人のメンバーから成る専門委員会を組織して同提案に検討を加えている。
インディアン・エクスプレスが11月7日伝えたところによると、オリッサ州政府のPamanabha Behera鉄鋼鉱業部長はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、Arcelor Mittalは州政府に対し、長期契約もしくは合弁方式によりOMCから鉄鉱石を調達することを提案した。専門委員会はArcelor MittalとOMCの提携方式に関して意見書を州政府に提出する。
現在、少なからぬ鉄鋼プロジェクトがOMCから原料を調達している。国営鉱物貿易会社Mining and Mineral Trading Corporation (MMTC)がオリッサ州に設けた鉄鋼会社Nilachal Ispat Nigam Ltd (NINL)もOMCと、原料購入に関する覚書を結んでいる。
韓国のPOSCOはオリッサ州で進めるメガ鉄鋼プロジェクトのために独自の鉄鉱山を経営することを計画したものの、多くの困難に直面しており、このことも、Arcelor Mittalの今回の提携の背景になっているものと見られる。オリッサ州政府は同州SudergarhのKhandadhar鉱区の探査ライセンスをPoscoに与えるよう提案したが、法的問題と煩雑さから手続きが滞っている。また自前の鉱山を一から開発しても生産が軌道に乗るには数年を要するためArcelor MittalはOMCと提携する道を選んだものと予想される。
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