【コルカタ】富士通の北米子会社Fujitsu Consulting Inc(FCI)は、インドにおける成長戦略の詰めを進めており、企業買収を通じた事業拡張も準備している。
エコノミック・タイムズが11月7日伝えたところによると、FCIのJohn T Rose社長兼CEO(グローバル・ビジネス担当)はこのほど同紙に以上の計画を語った。それによると、FCIは現在インドに4つの国際サービス提供支援センター(delivery and support centre)を設けており、約1500人のスタッフを擁する。インドはコンサルティング・ビジネスにとって魅力的な市場になりつつあり、市場開拓に本腰を入れる準備を整えている。しかし具体的スケジュールはまだ決めていない。
企業買収を通じた成長の加速は同社の国際戦略の一部を成しており、過去3年間に8社を買収した。企業買収は能力の向上と既成の顧客をもたらすことから、インドにおけるビジネス戦略にもフィットしている。
FCIは、法人情報管理、パッケージ・アプリケーションの導入、情報技術(IT)近代化、IT管理、マネージッド・サービス、ビジネス処理サービス等の領域のITコンサルティング・サービスを提供しており、インド進出は、世界的な新市場開拓戦略の一環でもある。こうした新市場には英国、オーストラリア、ニュージーランド、日本が含まれる。インドでは特に、公共部門、製造業、保健部門の3領域の開拓に照準を合わせている。これらの領域はFCIが強みとするところでもある。
インドでは、この他、オフショア・デベロプメント・センターの拡張を計画している。FCIはインドにおけるインフラと資源開発に向こう18ヶ月間に約1000万米ドルを投資する計画だ。2009年までに新たに2500人を雇用し、インドにおける雇用総数を4000人に拡張する方針と言う。