【ムンバイ】米Dow Chemicalは子会社Dow Chemical International Pvt Ltdを通じてマハラシュトラ州に1億米ドルを投じてR&Dセンターを設ける。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが11月1日報じたところによると、このR&Dセンターは同州Pune近郊のChakanに建設される。10月31日に了解事項覚書(MoU)が交わされた。
MoUはVilasrao Deshmukhマハラシュトラ州首席大臣の立ち会いの下、V K Jairath同州産業次長とDow Chemical InternationalのVipul Shah最高経営責任者(CEO)が調印した。Deshmukh首席大臣は「指導的化学企業Dowが国際水準のR&Dセンターを設けることにより、小村チャカンが世界のR&D地図に載るよう期待する」と歓迎の意を表明した。
同センターは2008年までに稼動し、2010年までに500人の研究者を雇用することになる。マハラシュトラ州工業開発公社(MIDC:Maharashtra Industrial Development Corporation)が同社に割り当てた100エーカーの用地では、既にプロジェクトが進められており、125人の研究者が賃貸施設で活動を始めている。
Dow Chemical InternationalのVipul Shah氏によると、R&Dセンターではコンセプトの段階から商品化まで、新製品の開発が一貫して手掛けられる。
Jairath次長によると、Dowと手を結び世界レベルのR&D施設を設けることにより、工業化が加速され、州経済の一層の発展が望める。州政府は持続的な発展を確保する狙いから州全域の産業成長を促進する政策を採用していると言う。
新センターは米国ミシガン州のR&D施設に次ぐ能力をもつ、Dowにとって米国外では初の大規模研究開発施設になる。新分子の発見や既存分子の応用研究に照準を合わせ、触媒、有機合成、プロセス研究開発など多様な研究活動を行うと言う。