【コルカタ】西ベンガル州政府は10月26日、韓国Komex Incが率いる企業連合と、同州Durgapurにおける4億米ドルの太陽電池用ソーラーウエハー製造プロジェクトに関わる契約を結んだ。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月27日報じたところによると、第1期計画には4000万米ドルが投じられ、100MW規模のソーラーウエハー製造施設が設けられる。12カ月以内に操業を開始し、単結晶ウエハーと多結晶ウエハーを半数ずつ製造する。
企業連合と西ベンガル州当局は、9月5日に韓国のソウルでプロジェクトの了解事項覚書(MoU)に調印しており、この日の契約調印式にはBuddhadeb Bhattacharjee西ベンガル州首席大臣が同席した。双方はプロジェクト実施に向け合弁会社を設立する。社名はKits Solar Ltdになるもようで、企業連合が90%出資、西ベンガル州再生可能エネルギー開発局(WBREDA:West Bengal Renewable Energy Development Agency)が残りの10%を引き受ける。
企業連合には台湾の緑能科技股?有限公司(Green Energy Technology)、茂迪股?有限公司(Motech Industries)、Rectec International Corporation、韓国のGlosil Inc、Smart Applications Company、シンガポールのS&T Solar Pte Ltdが参加している。緑能科技は世界第5位のウエハー企業、茂迪は同7位の太陽電池メーカー。コルカタに本拠を置くSynergy Groupも現地パートナーとして加わっている。
Bhattacharjee首席大臣が契約調印後語ったところによると、温室効果ガスの排出で地球温暖化が進み異常気象が多発しており再生可能エネルギー源への転換が求められている。同州は電力の96%を火力発電に依存していると言う。KomexのChang Jing Suk社長によると、原油価格が高騰する中、再生可能な発電技術、太陽光発電に対する期待が高まりつつある。
WBREDAのS.P. Gonchaudhuri局長によると、Durgapur工場の製品の30%が国内で使用され、70%が輸出される。第2期計画ではプロジェクトの川上統合を進める方針と言う。