2007-10-31 ArtNo.40217
◆中央銀行、金利引き下げの期待に反し支払い準備率アップ
【ムンバイ】インフレ率が5年来の最低レベルに下降し、金利引き下げが予想される中、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は30日、市場の期待とは裏腹に、支払準備率(CRR:Cash Reserve Ratio)を7.5%に0.5%ポイント引き上げた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが10月30/31日伝えたところによると、中央銀行は短期貸出金利の指標とされるレポレート(repo rate)や政策金利(reverse repo rate)及び公定歩合(Bank Rate)は据え置いた。
CRRはRBIが銀行界に強制的に無利子で預けることを義務づけた準備金の比率で、同比率が一定に保たれたなら、銀行界は貸出金利を引き下げることもできたはずである。しかしRBIは物価の安定、信用の強化、金融秩序の維持のためにタカ派的姿勢を維持する強力なシグナルを発した。
インフレ率を4~4.5%のレベルに引き下げることに成功したRBIは、今や、中期的にインフレを3%の水準にさらに引き下げることを目指している。
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