2007-10-29 ArtNo.40213
◆Larsen & Toubro、海運市況の活況に乗じ2新港建設
【ムンバイ】建設最大手Larsen & Toubro (L&T)は投資総額3000クロー(US$7億2434万)超の新港プロジェクト2件と、同社にとって国内3施設目となる造船所の建設を計画している。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが10月27日報じたところによると、新港建設計画は同日開かれたアナリストらの会合でL&Tが発表した。
同社のY.M.Deosthalee最高財務責任者(CFO)によると、子会社L&T-Infrastructure Development Projects Ltd (L&T-IDPL)が新港の経営主体としてプロジェクトに投資する。L&Tは竣工後に一定期間経営を行ったのちL&T-IDPLに施設を引き渡す。プロジェクトの詳細は明らかにしなかったが、Deosthalee氏は「この事業モデルを重視している」と語った。
消息筋によれば、新港は西岸に1つ、東岸に1つ作られるようだ。同社の内情を知る人物は「新港プロジェクトの資金は内外の市場で調達することになるだろう」と話す。ムンバイ拠点のアナリストは「海運業の好調で同社はこのプロジェクトから最大限の利益を得られるはずだ」と予想する。
L&TはTata Steelと対等出資の共同事業体をつくりオリッサ州Dhamraに2500クロー(US$6億362万)を投じて新港を建設中で、完成後は両社が施設を共有する。またアンドラプラデシュ州Kakinadaでも州政府と共同で新港建設を行っている。西ベンガル州Haldiaでは港湾の拡張を行った。
同社のJP Nayak社長(機械/産業プロジェクト部門)によると、子会社L&T Ports and Shipyardsは2000クロー(US$4億8289万)を投じて大型造船所を建設する計画で、建設地を近く決定する。L&Tはグジャラート州Okha Portに近いKachhigarhに造船施設を設けることも検討している。
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