2007-10-29 ArtNo.40206
◆Uranium Corp、US$4.8億投じ核燃料増産目指す
【ジャムシェドプル】国営ウラン採掘会社Uranium Corp of India Ltd (Ucil)は燃料不足に悩む国内原発へのウラン燃料の供給を増やすため今後5年間にアンドラプラデシュ州とメガラヤ州のプロジェクトに2000クロー(US$4億8289万)を重点的に投資する。また同社はカルナタカ州でウラン鉱山の試掘も行っている。
インディアン・エクスプレスが10月26日伝えたところによると、UcilのRamendra Gupta会長兼重役(MD)は「ジャールカンド州のプロジェクトに1年間に100クロー(US$2414万)を投じる。またアンドラプラデシュ州とメガラヤ州のプロジェクト2件に今後5年にわたって約2000クローを投資する」と語っている。
Ucilはジャールカンド州に過去5年にわたり700クロー(US$1億6901万)を投資しているが、同州以外での大規模な投資はおそらく今回が初めてだ。
アンドラプラデシュ州のRajshekhar Reddy首席大臣は11月20日にKadappa県TummalapalleにおけるUcilのウラン鉱山開発事業(投資額1100クロー)の定礎式を主宰する。同プロジェクトでは1日当たり3000トンの処理能力をもつ粗製錬施設が備えられる。メガラヤ州West Khasi HillsのMawathabahプロジェクトは環境クリアランスを待っている。
同社はジャールカンド州に5つの鉱山をもち、1日2090トンの能力をもつ粗製錬施設をフル稼働させている。別に2つの鉱山も開発中で、同州Turamdihでは1日4000トンの粗製錬施設が試運転を開始した。
国内原発17施設中5施設でウラン燃料が枯渇しているとの報道に触れ、Gupta氏は、インド原子力発電公社(NPCIL)の燃料需要に燃料生産が追いつかないことを認め、新鉱山の開発とTuramdih工場のウラン精鉱(イエローケーキ)生産を加速させる考えを明らかにした。
インドの原発17施設の大多数が燃料不足のため能力を下回る稼動を強いられている。粗製錬で得られたウラン精鉱(ウラン含有量70~74%)はアンドラプラデシュ州Hyderabad のNuclear Fuel Complexで精製錬され、燃料棒が作られている。
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