2007-10-24 ArtNo.40185
◆Varun Inds、中国/韓国への鉄鉱石輸出計画
【ムンバイ】ステンレス製家庭用品や台所用品の主要輸出業者Varun Industries Ltd(VIL)は、中国や韓国等の東アジア諸国に鉄鉱石を輸出することを計画している。
ビジネス・スタンダードが10月20日報じたところによると、VILはカルナタカ州において40エーカーの土地の採掘契約を結ぶとともに、同州政府に102.32エーカーの土地の鉱業リースを申請している。
VILのMayur Doshi財務担当GMは、採取した鉄鉱石は全量輸出するとし、国内主要鉄鋼メーカーに供給する可能性を否定した。しかしどれほどの量を輸出するかは、鉱山開発がスタートするまでは予測できないと言う。
傘下のサプライヤー80店のチェーンを通じ、ステンレス製品を専ら輸出しているVILは、目下マハラシュトラ州Mumbai近郊Vasaiに55クロー(US$1383万)を投じ年産3万トンの新工場を建設、また後方統合計画の一環としてラジャスタン州Jodhpurに29クロー(US$729万)を投じステンレス・スチール二次圧延施設も建設している。
VILのKiran Mehta会長兼MDによると、同社は国内にもディストリビューション網を構築、ブランド・イメージを高め、1500種類の製品の国内市場開拓に乗り出す方針だ。
鉄鉱石の採掘とその輸出は、事業多角化計画の一環で、この他、石油・天然ガス田の掘削、風力発電、農業製品等の領域に進出を図っている。ラジャスタン州Jaisalmerには4.95MW(メガワット)の風力発電施設を目下建設しており、またOil and Natural Gas Corporation(ONGC)とOil Indiaの陸上鉱区掘削契約入札に応札、中国企業と石油掘削装置の購買交渉も進めている。
これらのプロジェクト資金を調達する狙いからVILは額面10ルピーの株式900万株を1株60ルピーで公開公募する。VILの2006-07年度営業額は760.78クロー(US$1.91億)で、内、輸出売上げが740.03クロー(US$1.86億)を占めた。
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