【ムンバイ】JSW Energy Ltd (JSWEL)はオリッサ州、ジャールカンド州、西ベンガル州に石炭もしくは褐炭をベースにした各1000MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)以上の発電所を設けることを検討している。
ビジネス・スタンダードが10月21日、Sajjan Jindalグループに属するJSWELのPramod Menon財務担当重役(CFO)の言として報じたところによると、これら新規プロジェクトへの投資額は1万5000クロー(US$37.72億)以上にのぼる見通しだ。
JSWELは、カルナタカ州Bellary県Toranagalluに設けた260MWの発電所を稼働させており、2006－07年度営業額は820クロー(US$2.06億)。新たな成長の機会を開拓し、電力事業のエンド・ツー・エンド・プレーヤーを目指す同社は、様々なオプションを検討しており、3000MWの発電プロジェクトを手掛けるとともに、非再生型発電／送配電事業への進出を図り、風力発電と太陽光発電のデューディリジェンスも行っている。
Menon氏によると、送配電事業への進出計画はまだ極めて初歩的段階にあり、新規プロジェクト実行の可否は燃料と土地の存在、州政府との交渉の進捗状況にかかっている。
傘下のRaj West Power Ltd (RWPL)は、ラジャスタン州Barmerに5000クロー(US$12.57億)を投じて褐炭ベースの1000MW発電所を設ける計画に取り組んでおり、既に金融アレンジを完了している。ICICI Bankに率いられる金融機関12社から成るコンソーシアムから3750クロー(US$9.43億)のローンを取り入れる。各335MWの発電ユニットが最終的に8基据え付けられ、2008年第4四半期に最初のユニットが稼働、2010－11年末までの全面稼働が目指される。
別の子会社JSW Energy (Ratnagiri) Ltdはマハラシュトラ州Ratnagiri県Jaigadに2009年第4四半期末までの稼働を目指して1200MWの石炭火力発電所を設ける計画だ。
第3の子会社JSW Energy (Vijayanagar) Ltdはカルナタカ州Bellary県Toranagalluに2×300MWの発電所を建設する。
この他、ヒマチャルプラデシュ州に水力発電施設を設ける認可を得ており、グジャラート州Junegarh県に1000MWの発電所を設けるための認可手続きも進めていると言う。