2007-10-12 ArtNo.40131
◆Vedanta、Niyamgiriボーキサイト採掘計画の入札募集
【コルカタ】インド、豪州、アフリカを跨ぐ非鉄金属事業を手掛けるロンドン証券取引所上場のVedanta Resources plcは、傘下のVedanta Aluminiumを通じ、世界の主要鉱山会社に、オリッサ州Niyamgiri丘陵のボーキサイト採掘プロジェクトに対する入札意向書(EOI:Expressions of Interest)の提出を求める方針を決めた。
エコノミック・タイムズが10月10日報じたところによると、Vedanta Aluminiumは年産500万トンのボーキサイトの露天掘りと輸送業務に関わる入札を準備、長期契約ベースでこの種のプロジェクトに関心を持つ企業に2週間内にEOIを提出するよう求めており、6カ月以内に操業を開始することを目指している。
同社の採鉱プロジェクトはNiyamgiri丘陵の自然を破壊する恐れがあるとして環境保護団体などが反対を表明、最高裁で争われてきたが、最近、採鉱がもたらす自然環境への影響は微少とする環境省の報告が最高裁に提出された。これが追い風になり、同社は入札募集に踏み切ったものと見られる。
環境省レポートは「ボーキサイト採掘の影響を受ける森林面積は同地区森林総面積のわずか0.26%にすぎない」と述べている。同社はNiyamgiri丘陵のほか、オリッサ州内の他のボーキサイト鉱山2~3カ所についても州政府に採掘を申請している。
Vedantaは今年初めに稼動したオリッサ州Kalahandi県Lanjigarhのアルミナ製錬所に原料ボーキサイトを供給する必要があり、同社幹部は、できるだけ早急に自社鉱山で採掘を始めたいとしている。採鉱の遅れにより、同社はグジャラート州や海外からボーキサイトを調達することを強いられている。
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