【ニューデリー】デリーの紙価を高めた『貨物専用鉄道(DRFC:Dedicated Rail Freight Corridor)』プロジェクトは土地収用/コストアップ/採用する技術等、様々な難問に直面している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月8日報じたところによると、鉄道省は、9日総理府に2万8000クロー(US$69.38億)のプロジェクトのプレゼンテーションを行ったものと見られる。全長2783キロの鉄道を敷設するためには、8800ha以上の土地を収用する必要があるが、既に開発が進んでいる広大な土地を買収せねばならず、加えて市場価格で補償を行わねばならない。
プロジェクトに1万8000クロー(US$44.6億)を融資することを引き受けた国際協力銀行(JBIC:Japan Bank for International Co-operation)は、採用する機関車とコストに異議を表明している。Indian Railways(IR)が二層コンテナ列車の牽引にディーゼル機関車を用いることを予定しているのに対して、JBICは電気機関車の採用を提案、後者の方が環境に優しいとしている。JBICはプロジェクト・コストを5万クロー(US$123.89億)と見積もっているが、これはIRの見積もりのほぼ2倍に相当する。またJBICは、土地収用問題を早期に解決するよう求めている。