2007-10-10 ArtNo.40111
◆DaimlerChrysler、バイオ燃料作物の栽培を拡大
【アーマダバード】DaimlerChryslerはグジャラート州の塩・海洋化学物質中央研究所(CSMCRI:Central Salt and Marine Chemicals Research Institute)およびドイツの大学と共同で行っている無公害バイオディーゼル研究開発プロジェクトで南洋アブラギリ(jatropha)の栽培面積を広げている。CSMCRIは同州科学工業研究会議(CSIR: Council for Scientific and Industrial Research)付属の研究機関。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月8日伝えたところによると、DaimlerChrysler IndiaのSuhas Kadlaskar重役(Corporate Affairs)は、荒廃地での南洋アブラギリの栽培でインドには非常に大きな将来性があり、5~10年内にバイオディーゼル給油所が登場する可能性があると述べている。
同社は企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)の一環として「インドの侵食土壌におけるバイオディーゼルの生産(Biodiesel from Eroded Soils of India)」プロジェクトにすでに7.5クロー(US$186万)を投資している。同プロジェクトの第2期計画では南洋アブラギリの栽培面積がグジャラート州とラジャスタン州で20エーカーから80エーカーに拡大、オリッサ州では20エーカーになった。
CSMCRI、DaimlerChrysler Germany、DaimlerChrysler India、ホーエンハイム大学(University of Hohenheim)の4者が提携して2003年にスタートした同プロジェクトは「DaimlerChrysler Environmental Leadership Award, 2005」を受賞した。
同社はバイオディーゼルを使用した3種の試験走行(高温下の6000km走行、高標高のヒマラヤ走行、通常天候での長時間走行)を実施、合計走行距離は10万kmに達している。
バイオディーゼルの価格についてKadlaskar氏は、南洋アブラギリの種子がkg当たり6~7ルピー(US$0.148-0.173)になれば、リッター当たり28~30ルピー(US$0.692-0.741)が可能になると試算している。
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