2007-10-08 ArtNo.40098
◆Reliance、GAIL/HPCLと石化コンプレックス共同建設
【ニューデリー】石油化学最大手Reliance Industries (RIL)は国営ガス供給会社Gas Authority of India Limited (GAIL)および国営Hindustan Petroleum Corporation Limited (HPCL)とともに年産100万トンの石化コンプレックスをアンドラプラデシュ州Vishakapatnamに建設することになりそうだ。
ビジネス・スタンダードとエコノミック・タイムズが10月5日報じたところによると、同プラントの投資額は6000クロー(US$14億8662万)を超えるもよう。RILは2002年6月に国営Indian Petrochemicals Corporation Limited (IPCL)を取得し、現在のポリマー年産能力は100万トンに達しているが、新コンプレックスの年産能力はこれと同規模になる。
GAILは海外石化プラント事業を共同で進めることでRILと合意しており、GAIL幹部は「RILとの提携を、南インドにおけるプロジェクトにまで拡大したい」としている。RIL幹部はこれについてコメントを避けた。HPCL幹部は、Vishakapatnamプラント計画は検討中でパートナーを求めていると語った。
GAILはイランのSouth Parsガス田に隣接する年産300万トンの石化プラント建設に関する事業化調査を行っている。RILがこのプロジェクトに加わる可能性もある。
投資額6000クローのプラントはVishakapatnamの石油化学投資地域(PCPIR)に建設されるが、HPCLは同地に年産750万トンの製油所を保持し、同キャパシティーは1500万トンに拡張される。
アンドラプラデシュ州政府はVishakapatnam-Kakinada地区にPCPIRを設ける申請を中央政府に提出している。
GAILはウッタルプラデシュ州Pataに年産44万トンの石化プラントを稼動させている他、アッサム州において投資額5200クロー(US$12億8840万)規模の石化プロジェクトに着手、ケララ州Kochiにも未着工の計画がある。
石油化学はGAILの現行5カ年計画の3注力事業の一つで、Choubey同社会長は「パイプラインの経営は今後もわれわれの中核事業だが、都市ガスと石化事業にも力を入れる」と語っている。同社は5カ年計画期間に3万クロー(US$74億3310万)の投資を行う計画で、このうち8000クロー(US$19億8216万)を石化事業に投じる。
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