【ニューデリー】ルピー高が持続する中、インドの2007年8月の輸出総額は126億8638万米ドル/5万1787.31クローと、昨年同月の106億6878万米ドルを米ドル建てで18.91%、ルピー建てで4.31%上回った。米ドル建てでは二桁成長を維持したものの、昨年同月の伸び率26.72%を大きく下回り、ルピー建てではほとんど横ばいにとどまった。ルピーの対米ドル相場は今年4月以来15%上昇している。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが10月2日、商工省商業情報統計総局(directorate general of commercial intelligence and statistics)のデータを引用し伝えたところによると、今年8月の輸入は195億6000万米ドルと、前年同月比32.64%(昨年同月の増加率は18.76%)増加した。この結果、8月の貿易赤字は68億米ドルと、前月の50億米ドルを大きく上回った。
8月の石油輸入は60億2000万米ドルと、前年同月の50億3000万米ドルに比べ19.52%増加したが、非石油製品の輸入は135億4000万米ドルと、前年同月の97億米ドルに比べ40%近い大幅な伸びを見、製造部門による資本財輸入の活況を窺わせた。
年初5ヶ月(2007/4-8)の輸出は594億8399万米ドル/24万3611クローと、前年同期の502億5550万米ドル/23万788.99クローに比べ米ドル建てで18.36%、ルピー建てで5.56%伸びた。
年初5ヶ月の輸入は919億8678万米ドル/37万6964.85クローと、前年同期の701億8141万米ドル/32万2203.73クローを、米ドル建てで31.07%、ルピー建てで17%上回った。
年初5ヶ月の石油輸入は259億126万米ドルと、前年同期の239億1208万米ドルを8.32%上回った。
年初5ヶ月の非石油製品輸入は660億8552万米ドルと、前年同期の462億6056万米ドルを42.85%上回った。
この結果、年初5ヶ月の貿易赤字は325億米ドルと、前年同期比63.15%増加した。
商工省筋によると、エンジニアリング製品/化学繊維/宝飾品等、輸入原料を多く用いる業界は、製造コストが下降し、好調な業績を実現した。