2007-10-05 ArtNo.40086
◆Tata Steelが2カ月連続で鋼製品を値上げ
【ムンバイ】Tata Steelは国内の建設および自動車業界からの受注増により2カ月連続で製品価格を引き上げる。
ビジネス・スタンダードが10月3日伝えたところによると、T Mukherjee同社重役(DMD)は、即納の形鋼/棒鋼/線材/鋼管などの条鋼製品は10月4日からトン当たり2%、600ルピー(US$14.82)値上げするとしている。条鋼製品の価格基準となる鉄筋は即納市場で2万6600ルピー(US$657)に値上がりする。
海外への拡張を図る同社は鉄鉱石と石炭の価格上昇にともなう原料獲得競争に直面している。ムンバイに拠点を置くFortune Financial ServicesのSanjay Makhija副社長は「Tata Steelの自社炭鉱は国内需要でほぼ手一杯で、同社のグローバル・プランにとって原料の確保が重要課題」と語る。
Tata Steelは8月、モザンビークの炭鉱の権益を8600万米ドルで買収することで合意している。Mukherjee重役によると、同炭鉱の石炭は欧州の製鋼プラントで使用することになりそうだ。同社はブラジル、オーストラリア、カナダのほかアフリカの数カ国で鉄鉱石と石炭の鉱山を探している。
同社は1月に120億米ドルで欧州鉄鋼大手Corus Group Plcを買収。Tata SteelとCorusを合わせた生産能力は年間およそ2500万トンになるが、Ratan Tata会長はオリッサ州、ジャールカンド州、チャッティースガル州の新プラントが稼動する2015年までに能力は5600万トンに倍増するだろうとしている。
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