2007-10-01 ArtNo.40070
◆Jamshedpur Injection Powder、オンサイト脱硫サービス提供
【ジャムシェドプル】Jamshedpur Injection Powder Ltd(JIPL)は、顧客の鉄鋼プラント内に、熔銑原料の脱硫処理を手掛けるオンサイト・ステーションを設ける計画だ。
インディアン・エクスプレスが9月25日報じたところによると、JIPLのAmitava Bakshi重役(MD)はこのほど同紙に以上の計画を語った。それによると、硫黄はスチールを脆くし、変形や加工を困難にする。現在国内の鉄鋼メーカーは硫黄含有率0.05~0.06%のスチールを製造しているが、自動車業界やシロモノ業界の需要に応じ同含有率を0.003~0.005%に引き下げることを目指している。
しかし高炉処理を通じてその種の低硫黄製品を製造するのは不可能なため、JIPLは、国際特許技術を用いて原料の脱硫処理サービスを提供する。Tata Steel Ltd(TSL)が42%、ドイツ企業SKW Stahl Metallurgie AGが30%、Tai Industries of Bhutanが28%出資するJIPLは、鉄鋼メーカーの工場内に脱硫プラントを設け、同サービスを提供する計画だ。
JIPLは目下のところジャールカンド州Jamshedpurとカルナタカ州Bellaryの工場で脱硫処理した原料を、それぞれTSLとJSW Steelに供給している他、西ベンガル州Kharagpurに3.5クロー(US$87万)を投じて設けたステーションを既に稼働させ、銑鉄メーカー、Tata Metaliksに供給している。Steel Authority of India Ltd (SAIL)のBhilai Steel Plant(BSP)とRashtriya Ispat Nigam Ltd(RINL)のVizag Steel Plantにも同様のステーションを設ける計画だ。BSPは、新高炉が稼働すると月間300~400トンの脱硫原料を必要とし、ピーク時には同需要は月間1000~1200トンに達する。
一方、JIPLはブータン/西アジア/南アフリカ等、石灰岩とコークスが豊富に存在し、かつ電力が低価格な国に、炭化カルシウム工場を設けることを計画していると言う。
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