【アーマダバード】インド消費者の間に電動二輪車に対する関心が高まり、2級、3級都市(tier-II and tier III cities)で電動バイク(eバイク)がガソリン燃料スクータレットとシェアを争う中、電動二輪車各社は、バッテリー製造施設の買収や建設、部品の国内調達等を通じ、国産化率の引き上げを図っている。
ビジネス・スタンダードが9月25日報じたところによると、マハラシュトラ州Pune拠点のAce-Motorsは、外国企業と合弁でプネー県Chakanに独自のバッテリー製造施設を設けることを計画している。Ace-MotorsのKumar Raval重役(MD)は最近中国に赴き、引き合いを得た同地のeバイク・メーカーと関係問題を協議した。同社は製造したバッテリーを自社ブランドのeバイクに搭載するだけでなく、他社にも供給する計画と言う。
英国企業Ultra Motor Companyと提携したHero Cyclesのeバイク・ブランド、Hero Electricのコンポーネント国産化比率は目下のところ25%だが、原料のプラスチックを中国から輸入せず、国内で調達することにより、同比率を高める計画で、また他社と提携して国内にバッテリー製造施設を設けることも検討している。同社は現在台湾や中国からバッテリーを輸入している。
こうして製造コストを引き下げることができれば、輸出市場を開拓する機会も生じると同業界は見ている。最近中国のバッテリー製造工場を買収したElectrotherm(別項参照)は既に米国と英国から引き合いを得ており、次期会計年度には米国への輸出を開始したい考えだ。中国企業Changtong E Bikeと提携するAce Motorsはアムステルダム、ドイツ、その他の欧州諸国企業と商談を進めている。Hero Electricも1~2年後にはeバイクを輸出することを検討していると言う。