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2007-10-01 ArtNo.40062
◆輸送ネックで海綿鉄値上がり
【ムンバイ】海綿鉄メーカーは24日、原料供給の逼迫と需要増から海綿鉄のトン当たり価格を1万4200ルピーに400ルピー(3%)引き上げた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月25日報じたところによると、海綿鉄業界は原料の供給不足から9月の第1週にトン当たり300ルピー値上げしており、今回の値上げは過去2週間以来2度目のこと。
Monnet IspatのAmitabh Mudgal重役(GM)によると、海綿鉄業界は原料不足で70~80%の稼働を強いられている。もう1つの鉄鋼原料屑鉄の供給も不足しており、トン当たり価格は過去2週間に25米ドル上昇し、375米ドルに達している。このことも海綿鉄値上がりの一因になっている。武力紛争国からのスクラップの輸入が引き続き厳しく規制されている上、国際的な需要も急増したため、スクラップの輸入は最近大幅に減少した。このため値上がりに拍車がかかっている。
業界筋によると、皮肉なことに鉱山には豊富な鉄鉱石の在庫が存在する。しかし輸送上のネックから供給が逼迫している。鉄道はレーキ(rakes)不足、道路は渋滞し、鉱山活動は沈滞している訳ではないが、深刻な供給不足が生じている。ゴアに限っても出荷待ちの鉄鉱石が山積みされている。
また運輸コスト高やルピーの値上がりで鉄鉱石価格も上昇している。粉鉱石(iron ore fines)のトン当たり価格は過去1ヶ月間に60~70米ドルから100~110米ドルに、ほぼ2倍に上昇した。また国内の鉄鉱石輸送コストは過去2週間にトン当たり200ルピー・アップした。近い将来値下がりに転じる見通しはない。とは言え、BHP Billiton/CVRD/Rio Tinto等の国際鉱山会社が方針を転換すれば、市場力学にも影響を及ぼすと言う。
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