2007-09-19 ArtNo.40014
◆パースン・ツー・パースン・アウトソーシング市場が急成長
【ニューデリー】アウトソーシングやリバース・アウトソーシング領域に波紋を生じさせたインドにとって、次ぎに大きな潜在性を有する領域はパースン・ツー・パースン・アウトソーシング。
インディアン・エクスプレスが9月14日伝えたところによると、米国や他の先進国の無数の個人が、家庭教師/代書/グラフィック・デザイン等をアウトソーシングすることを望んでおり、インドのような低賃金国のフリーランサーは自宅で居ながらにして多額のサービス料を稼ぐことができる。その額は、会計/インテリアデザイン/マーケッティング/ウェブサイト開発/ソフトウェア開発等、仕事の内容により25米ドルから7万5000米ドルにのぼる。一般にこの種の仕事は、guru.com/elance.com/rentacoder.comと言ったオンライン・チャンネルを通じてアウトソースされ、サービスの売り手は、この種のポータルに月額利用料金か、収入の一定比率(一般に5~15%)を支払うことになる。
ニューデリー拠点のKPO(Knowledge Process Outsourcing)企業Evalueserveの報告によれば、2006年4月~2007年3月の間のこの種のビジネスの売上げは2億5000万米ドルを記録、今後も年率約26%の成長を遂げ、2015年には20億米ドルを突破するものと予想される。インドはこうしたオンライン・アウトソーシング・ビジネスの4分の1のシェアを占めており、間もなく3分の1に拡大するものと見られる。
Guru.comのInder Guglani重役(CEO)によると、同社のポータルは160以上の専門職種の60万人以上のフリーランサーをリンクしている。当初は中小企業の需要が大部分を占めたが、ここ6ヶ月ほどはパーソナル・タスクの需要急増が目に付く。インド市場は成熟しつつあり、売り手は12~14米ドルからサービスを提供している。世界的には約100のオンライン・マーケットが存在し、50万以上のベンダーやフリーランサーがサービスを提供していると言う。
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