2007-09-17 ArtNo.40004
◆州政府、高速鉄道誘致競う、仏企業に事業化調査委託
【ニューデリー】カルナタカ州/パンジャブ州/タミールナド州/グジャラート州/ケララ州/マハラシュトラ州を含む少なからぬ州が鉄道省に接触高速鉄道の誘致を目指している。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが9月8日報じたところによると、鉄道省はフランス企業に高速鉄道プロジェクトの事業化調査を依頼する見通しだ。
鉄道省筋によると、Jeam Arduin氏を長とする3人のメンバーから成るフランス・チームが最近鉄道省を訪れ、同省幹部と高速鉄道プロジェクトについて話し合った。鉄道省はフランスの他、日本にも支援を求めている。
鉄道省は2007-08年度同省予算案の中で、1)Delhi-Chandigarh-Amritsar/2)Mumbai-Baroda-Ahmedabad/3)Chennai-Bangalore-Coimbatore/4)Howrah-Asansol-Patnaの4ルートを発表した。最高時速300キロの高速鉄道はDelhi-Chandigarh-Amritsar間450キロを2時間で結ぶことができ、国内旅行の移動時間を大幅に短縮できる。各ルートのコストはそれぞれ約2万5000クロー(US$61.94億)と見積もられている。1キロ当たりのコストは50クロー(US$1239万)にのぼり、金融機関や民間業界の参加が求められる。中央政府は『viability gap funding(実行能力不足補填基金)』の利用を検討している。また多くの州政府がプロジェクト・コストの一部負担の意向を表明している。
鉄道省オフィシャルによると、これまでにMumbai-Baroda-Ahmedabadルートの初歩的調査が行われた。しかし、10万クロー(US$247.77億)の野心的プロジェクトを実行する前に、人と物資の移動パターン、融資計画、財政方式、料金体系、事業参加者の意向等、様々な問題に関するデータをさらに収集し、検討する必要がある。一部の州は独自に事業化調査を行う意向を表明していると言う。
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