SEAnews 2007-09-12 ArtNo.39991

【チェンナイ】シンガポール拠点のNestronics Ltdが完全出資する電子製造サービス(EMS:Electronics manufacturing services)会社Nestronics India Pvt Ltd(NIPL)は、向こう3年間に85クロー(US$2106万)を投じ、タミールナド州Chennaiの工場に組立ライン12本を増設する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月8日報じたところによると、プリント基板(PCB)の製造を手掛けるNIPLは、目下のところ2万平方フィートの製造スペースに毎時各8万ユニットの製造ライン2本を設けているが、拡張計画に伴い新たに8万平方フィートの製造スペースが追加され、従業員も現在の120人から450人に増員される。第3の製造ラインは数ヶ月後に稼働する。
NIPLは、通信タワー設備業界向け製品の製造を手掛け、最近は医療機器アセンブリーの検査業務も試験的に開始した。NIPLのP.N. Mathur重役(GM)によると、同社は2010年までに15本の組立ラインを設けることを目指しており、各四半期ごとに1～2本を追加して同目標を実現する。拡張費用は商業借款と内部留保で賄う。
現在シンガポールには4本のラインが設けられているが、製造業務は最終的に全てインドに移される。これらにはバイオ産業や石油／ガス業界向け製品の製造ラインが含まれている。インドにおける製造コストはシンガポールのそれを約40％下回る。将来シンガポールではプロットタイプの設計や検査業務のみが手掛けられる。
世界のEMS市場は1兆ドルを超え、年率25～30％の成長を遂げている。NIPLは完全な製品の製造を一括して引き受けるボックス・アセンブリー・サービスを手掛けることも計画していると言う。