2007-09-03 ArtNo.39964
◆カルナタカ州首席大臣ポスト移譲巡りJDS-BJPの関係緊張
【ニューデリー】カルナタカ州政界における世俗主義人民党(JDS:Janata Dal Secular)とその友党インド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)の亀裂が深まり緊張が高まっている。
ビジネス・スタンダードが8月31日報じたところによると、これは現職のKumaraswamy首席大臣からYediyurappa副首席大臣への首席大臣ポスト移譲の時期が近づいたため。カルナタカ州政府閣僚の1人は「昨年JDSと国民会議派の連立政権が崩壊し、代わってJDS-BJP連立政権が発足したのは、もともと短期的ソリューションに過ぎない。世俗主義政党のJDSがBJPと手を組むのは最初から無理だった」と語る。JDSとBJPの当初の合意の下、Kumaraswamy首席大臣は今年10月に退任し、Yediyurappa副首席大臣が首席大臣に昇格することになっている。
消息筋によると、JDS総裁を務めるDeve Gowda元首相は、将来の選挙戦においてBJPと共闘することは困難と見ている。Kumaraswamy首席大臣自身、マスコミに「JDS州議会議員はBJPに政権を引き渡すことを認めないだろう」との見通しを語った。
最近、Kumaraswamy首席大臣は、選挙準備の一環として抜き打ち的に州内の村落訪問を開始したが、BJPも同党州政府閣僚を動員し、バスによる州内の宣伝活動をスタートした。
カルナタカ州BJPのSadananda Gowda議長は「Kumaraswamy首席大臣は州議会議事堂において『首席大臣ポストの移譲はスケジュール通り行う』と誓約しており、我々は同約束が履行されるのを待つだけ」と述べている。とは言えバンガロール政界の緊張は高まっており、両党調整委員会の今週の会議も開かれなかった。
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