1995-11-21 ArtNo.3996
◆<星>マルチメディア企業、COMDEXショーで得点
【ラスベガス】先週米国ラスベガスで催された秋季COMDEXショーに出展したシンガポールのマルチメディア企業は、3Dサウンド&グラフィクス、MPEGビデオ、CD-ROMドライブ等のホット・エリアで得点を上げたようだ。 通常の電話回線によるビデオ会議システムを紹介したACSコンピューターは、シンガポール企業マルチウェーブ社と共同で米国市場の開拓を計画、市販価格は他社のものを20~30%下回る700米ドル前後に設定、1~2カ月内の出荷を目指している。
CD-ROMドライブでは韓国のサムスンが4倍速、フィリップス、東芝が6倍速、世界のトップ・スリー・メーカーのミツミ電機も初の6倍速ドライブを展示したが、オプティクス・ストーリッジは10倍速の試作機を紹介した。7月に8倍速製品の量産を開始した同社は、現在ではCD-ROMドライブの生産は全て8倍速に転換したと言う。アズテク・システムは同社製ドライブの大部分を6倍速に転換、来年第1四半期末には8倍速の生産開始を予定している。クリエイティブも6倍速ドライブの量産を開始したと言う。
3Dグラフィクスではクリエイティブの3Dブラスターが多くの参観者の注目を集めたが、米国ナスダック登録のダイアモンド・マルチメディア、Matrox、ジャズ・マルチメディア等もそれぞれ3Dグラフィクス製品を発表している。
MPEG(モーション・ピクチャー・エクスパーツ・グループ)標準のビデオ圧縮/解凍技術の重要性に対する認識が高まる中で、COMDEX会場にもMPEGパビリオンが特設され、ボードやアド・オン・プロダクツ領域の先端の技術が多数紹介された。
今回シンガポール企業は貿易開発局(TDB)の設けたパビリオンに10社が出展、別に7社が独自のブースにその製品を展示したが、昨年は15社がTDBパビリオンに出展、別に8社が独自出展しており、出展企業の減少が目についた。(BT:11/20)
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