2007-08-31 ArtNo.39941
◆中央政府、UP/ケララ両州に大型小売店営業禁止の説明要求
【ニューデリー】中央政府はウッタルプラデシュ州政府とケララ州政府に大型小売チェーンに営業停止を命じた理由を説明するよう求めた。
インディアン・エクスプレスが8月28日、政府筋の言として伝えたところによると、中央政府はReliance、Spencer's、Subhiksha等の小売店が営業停止を命じられたことに懸念を抱いている。こうした措置は小売部門の有機的成長を阻害し、その影響は全国に及ぶ。大手小売店舗の営業停止は小規模小売業者の価格カルテルにつながる恐れもあり、最終的に消費者の利益を損ねる。法と秩序(law & order)に関する懸念は、小売チェーンに営業停止を命じる理由にはならない。
食品消費者問題省消費者問題部はウッタルプラデシュ州が大型店の営業停止を命じた際、Mayawati首席大臣が引用したいわゆる『状況報告(intelligence report)』の提出を求めた。同省は州政府の措置は消費者の利益を損なう恐れがあると見ている。
中央政府はケララ州に対しても、何故全国規模の小売業者に営業停止を命じたのか説明を求めたと言う。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが29日報じたところによると、Sharad Pawar農業消費者問題相は28日、「州政府は違法行為が存在しない限り如何なる事業体にも恒久的に営業停止を命じることはできない」と指摘した。ウッタルプラデシュ州においてReliance RetailとSpencer'sの店舗に営業停止が命じられた問題に関して意見を求められたPawar農業消費者問題相は以上のコメントを行った。同相によると、数時間もしくは数日なら受け入れられ、恒久的に営業停止が命じられたとは思わない。しかし『法と秩序』の維持は州政府の権限に属し、中央政府は問題に介入することはできない。州政府は法と秩序を維持するために、如何なる決定を行うこともできると言う。
一方、ウッタルプラデシュ州Lucknowの農民組織は大手小売チェーンの営業を早期に再開するよう求めた。
ケララ州政府は都市部における大型小売店舗の数を制限し、農村部における営業は禁止することを検討しているとされる。
こうした中でReliance Retailオフィシャルは、同社はケララ州/ウッタルプラデシュ州/西ベンガル州における店舗展開計画を減速する方針を決めたと語った。
弁護士のMukul Rohtagi氏によると、憲法19条は合法的事業を営む権利を保証しており、ウッタルプラデシュ州政府の措置は法的裏付けがないと言う。
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