SEAnews 1995-11-20 ArtNo.3993

【シンガポール】フィリピン投資局(BOI)は今年上半期に昨年比53％増の380億ペソの外国投資プロジェクトを認可したが、アジア諸国からの投資は半減した。
380億ペソの内、外資の出資分は241億5000万ペソに倍増、地元の出資分も昨年同期の120億3000万ペソから140億ペソに拡大した。ＢＯＩによると、以上の数値は決してフィリッピン全土の投資プロジェクトを網羅している訳ではなく、とりわけスービク湾やその他税制優遇地区のそれは含まれていない。フィリピン・メイド処刑事件に絡む波紋でシンガポールからの投資が12億1900万ペソから2740万ペソに97％下降しただけでなく、香港のそれも75億7900万ペソから7900万ペソに99％、インドネシア、マレーシア、韓国からの投資も軒並み90％以上激減した。日本、台湾からの投資も各34％と21％の減少を見ている。しかしタイからの投資はタイ・ペトロケミカル・カンパニーの2件の大型プロジェクトで13億4100万ペソから61億9000万ペソに361％増加した。米国投資は27億7000万ペソから156億1000万ペソに464％ジャンプしたが、ほとんど全てが石油会社カルテックスによるものと言う。(BT:11/19)