2007-08-27 ArtNo.39924
◆三菱化学PET子会社、製造能力を3倍に拡張:安倍首相
【コルカタ】三菱化学(MCC)が西ベンガル州Haldiaに設けた高純度テレフタル酸(PTA:purified terephthalic acid)製造合弁会社MCC PTA India Corp Pvt Ltd(MPI)は2009年までに製造能力を3倍に拡大する。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが8月23/24日報じたところによると、先週インドを訪問した安倍晋三首相は23日、西ベンガル州Salt Lakeに設けられたインド日本文化センター『Rabindra-Okakura Bhavan』の開所式に出席後、以上の消息を明らかにした。
MCC筋がこれ以前に語ったところによると、MPIは1665クロー(US$4.125億)を投じて年産80万トンの第2PTAプラントをHaldiaに設ける。新プラントは2008年末までに完成する。MPIは2000年に同地に設けられ、現在の年産能力は47万トン。
安倍首相によると、インド経営管理学院カルカッタ校(IIM-A:Indian Institute of Management, Calcutta)には日本の協力の下に新コースが設けられる。日本は西ベンガル州をインドの玄関口と見ており、同州はインドと日本の二国間関係の発展に重要な役割を担うものと見られる。
安倍首相はこの日また西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣と会談した。両者の会談後記者会見したKshiti Goswami公共事業部長によると、席上西ベンガル州政府は、情報技術(IT)/インフラ/水力発電等のキー・セクターや廃棄物処理/養魚等の領域に対する日本の支援を求めた。こうした支援は主に外国直接投資(FDI)を通じてなされる。
安倍首相は、その後、ラビンドラナート・タゴールの生家を訪れたが、Bhattacharjee首席大臣は安倍首相が次ぎにインドを訪れた際には、タゴールが創設した芸術村を案内したいと申し入れた。安倍首相は、これに先だって故ラダビノッド・パール(Radhabinod Pal)判事の子息Prasanta Pal氏と会見した。パール判事は、第二次大戦後開かれた軍事法廷の裁判官を務めた。
安倍首相とBhattacharjee首席大臣の会談には、安倍氏に随行した日本人記者6人の同席が認められたが、国営テレビDoordarshan、国営ラジオ局AIR(All India Radio)を含む地元マスコミ関係者は当初招待を受けていたにも関わらず、招待をキャンセルされ、取材を禁じられたと言う。
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