2007-08-27 ArtNo.39923
◆Mittal/Total/HPCL、AP州に石化コンプレックス
【ニューデリー】鉄鋼王LN Mittal氏はフランスのTotal SA及びインドの国営Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)と合弁でアンドラプラデシュ州Visakhapatnam近郊に設けられる石油/化学/石油化学投資地域(PCPIR:petroleum, chemicals & petrochemicals investment region)内に大規模な石油精製/石油化学コンプレックスを建設する計画だ。
インディアン・エクスプレスが8月24日伝えたところによると、プロジェクト・コストは3万クロー(US$74.33億)以上と見積もられる。これはミタル氏にとってインドにおける2番目の石油/石油化学関連投資で、HPCLにとっても初の石油化学領域への進出になる。ミタル氏は、パンジャブ州BhatindaにHPCLと合弁で2万4000クロー(US$59.46億)余を投じ製油所を建設することを計画している。
この他、GAIL (India)とOil India Ltd(OIL)も合弁に加わるもようで、これらのパートナー間で覚書が間もなく調印される見通しだ。HPCL取締役会は22日の会議でMittal Energy Investments/Total/GAIL/OILと関係覚書を取り交わすことを承認した。消息筋によると、HPCLは既にアンドラプラデシュ工業インフラ公社(Andhra Pradesh Industrial Infrastructure Corporation)から用地を取得する手続きを進めている。
以上の計画が実現すれば、LN Mittal groupとReliance Groupの石油/石油化学領域における競争が予想され、インド政府が全国に複数のPCPIRを設ける計画のため、競争は一層錯綜し過熱するものと見られる。
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