1995-11-20 ArtNo.3992
◆<馬>パハン/ジョホール/プルリス等に内陸港建設計画
【イポー】マレーシア政府は一部の州の貨物需要の拡大に応じるため、更に多くの内陸港を建設する可能性を研究している。
リン・リョンシク運輸相が先週木曜、イポーのカーゴ・ターミナルSdn Bhd(ICT)の内陸港施設視察後語ったところによると、同相は内陸港候補地を選定するため近くパハン州のムンタカブ、ジョホール州のスガマ、プルリス州のパダン・ブサールを視察する。目下国内唯一の内陸港のICTは鉄道でペナン港とポート・クランにリンクされている。周辺地区の急速な産業開発からムンタカブとスガマは内陸港開設の良好な条件を備えており、パダン・ブサールは急成長するタイ南部の需要に応じることができる。タイ南部地区の貨物は既にパダン・ブサールを経由した後ペナン港から輸出されている。マレーシア政府はシンガポール等の近隣諸国の港を通じて中継輸出される貨物に対する港湾料を2倍に引き上げる計画で、このことも内陸港の需要を拡大するものと見られる。ポート・クランには世界最大級の船が寄港でき、港湾料も他港に比べ遥かに安い。また米国、欧州、オーストラリア、アジア各地向けの十分な輸送船が存在するため、最早第3国の港を中継する必要はなくなっている。来年1月8日からはアメリカン・プレジデント・ラインも米国向けの週間サービスを開始する。現在ポート・クラン港から積み出される貨物の46%がシンガポールを中継、内半数が米国向けと言う。(ST:9/18)
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