2007-08-20 ArtNo.39896
◆第11次五カ年計画期間に天然ウラン7万5000トン開発
【ニューデリー】原子力局(DAE:department of atomic energy)は第11次五カ年計画期間に7万5000トンの国産ウラニウムを採掘する計画だ。これはインドにおけるウラニウム確認埋蔵量の約70%に相当する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月18日伝えたところによると、現時点で、天然ウランとして存在するウラン酸化物U3O8(ウラン原子3個と酵素原子8個からなる分子)の国内埋蔵量は約10万7268トンと推定されている。こうしたウラニウム資源は確認資源量(RAR: Reasonably Assured Resources)と推定追加資源I(EAR-I:Estimated Additional Resources I)に分類され、RARは7万7185トン、EAR-Iは2万3525トンと見積もられる。また1トンのU3O8はウラニウム金属0.848トンに相当する。
これだけで約1万MWのカナダ重水加圧型原子炉(PHWR:Pressurized Heavy Water Reactor)を40年間運転することができるが、海外からの原子燃料が途絶えた場合を想定し、国内資源の一層の探査が必要とされている。
政府筋によると、DAE傘下の原子鉱物探査総局(AMD:Atomic Minerals Directorate for Exploration and Research)は、現行五カ年計画期間に航空/地上地質調査と掘削調査を通じた探査活動を加速させており、中央政府は第11次五カ年計画の一環として国産技術をベースにした5600MW(メガワット)の原子力発電施設を設ける計画に着手、DAEは全国5カ所(ジャールカンド州Singhbhum県Banduhurang/アンドラプラデシュ州Nalgonda県Seripally/同上Cuddapah県Tummalapalle/メガラヤ州West Khasi Hills県Mawthabah/オリッサ州Ganjam県Chatrapur)にウラニウム処理施設を新たに設けることを計画している。
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