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2007-08-15 ArtNo.39877
◆華為、US$1億投資の実行見送り
【ニューデリー】中国の通信機器納入業者Huawei Technologies Co Ltd(HTCL:華為技術有限公司)は、セキュリティー関連の投資政策が不透明なことから1億米ドルを投じてインドに製造施設を設ける計画を見合わせた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月10日伝えたところによると、HTCLのRoss Gan主任(法人通信事業担当)はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、HTCLはインド市場の長期的プレーヤーを目指しているが、製造事業への投資は、インド政府の外国投資政策、取り分けセキュリティー面の政府の姿勢が明らかになった後に実行する方針を決めた。しかしカルナタカ州Bangaloreの研究開発(R&D)センターへの投資は継続すると言う。
インド政府は、国家安全保障担当補佐官(National Security Advisor)の提案に基づき、中国やパキスタンのような所謂非友好諸国の企業が、テレコム等の重要産業に対する投資を申請した際、どのように処理すべきか、政策を立案している。
外国投資促進局(FIPB)は、国家安全保障機関の意見を受け入れ、HTCLの投資申請をペンディングした経緯があり、それ以来HTCLはセキュリティー面で監視対象とされて来た。HTCLはまた地元パートナーのHimachal Futuristic Communications Ltd (HFCL)及び政府系Semiconductor Complex Ltd (SCL)と手を組み、国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)から105万回線のCDMA(code division multiple access)機器納入契約を獲得したが、期日までに機器を納入できず、契約をキャンセルされ、2クロー(US$49万)の保証金を没収された経緯もある。
Gan氏によると、HTCLは、民間部門テレコム企業からの契約獲得に期待しており、主要な国際市場に数えられるインド市場の開拓に大きな関心を寄せている。最近、Reliance Communicationから契約を獲得した他、優先サプライヤーとしてのVodafoneとの良好な関係はインドでも再現されるものと見ている。
EricssonやNokia等のHTCLのライバルは既にインドに製造拠点を設け、コスト面で優位に立っている。またBSNLは、地元に製造拠点を設けることを5000万回線セル式電話網入札の条件にしているため、HTCLは入札することができない。
HTCLは2002年にインドに進出したため、第2世代(2G)セル式電話網敷設事業に参画する機会を逃した。このため同社は3Gに照準を合わせており、世界的に既にこの方面の複数の契約を獲得している。HTCLはまたライバルのEricssonやNokia等のテレコム機器サプライヤーとの提携を通じ、一部の設備を納入する機会も探っていると言う。
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