2007-08-13 ArtNo.39860
◆DuPont、HP州に人畜保健製品の市場開拓拠点設置
【ニューデリー】DuPontはヒマチャルプラデシュ州Solan県Baddiに家禽用バイオセキュリティー製品や医療機関の消毒浄化製品の製造拠点を設け、インド国内市場と輸出市場の開拓に乗り出す。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとザ・ヒンドゥーが8月8日報じたところによると、E.I. DuPont IndiaのBalvinder Singh Kalsi社長兼CEOはこのほど以上の消息を語った。それによると、デュポンは食品の安全や品質に関わる製品とソリューションをインドに紹介することを計画している。デュポンは、鳥インフルエンザのような病疫を予防するバイオセキュリティー製品を開発製造するため、ヒマチャルプラデシュ州の受託研究製造業者と提携しており、今月末までにGMP (good manufacturing processes)施設が稼働する。またPfizer社と共同で獣医用殺菌消毒剤『Virkon S』をマーケッティングする。
ヒトの保健領域については、医療器具や病院の環境を浄化する『RelyOn』ブランドの製品を紹介する。
デュポンがアジア太平洋地域にこの種の施設を設けるのは今回初めてのことで、中国に設ける同様の施設に2ヶ月先行している。DuPont Chemical Solutions Enterprise- India Sub Region, Asean, ANZのDipal Parikh市場主任によると、インド国内の需要に応じるだけでなく、隣国への輸出も目指しており、将来は中東へも輸出する計画だ。また家禽以外に家畜や愛玩動物用製品を手掛けることも予定している。インドの家禽産業はこれまで鶏卵を輸出して来たに過ぎないが、食肉の輸出も開始するものと見られると言う。
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