SEAnews 2007-08-06 ArtNo.39841

【ニューデリー】スウェーデンの通信機器メーカー、Ericssonは2日、入札価格を下回る額で、国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)の1400万回線GSMセル式電話網の敷設を引き受けた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月3日伝えたところによると、Motorolaの失格で、1回線当たり107ルピーを提示したEricssonが最低入札者になったが、実際の契約額は1回線当たり90ルピー前後に下方修正されたもようだ。EricssonはBSNLの購買注文を受け入れ、銀行保証を提出、設備機器の納入とGSMネットワークの構築を引き受けた。
当該プロジェクトは第2世代(2G)と第3世代(3G)を含む2300万回線の敷設工事から成り、残りの900万回線は2番札を入れたNokia-Siemensに、同じ条件で割り当てられる。加えて別に900万回線の工事がAlcatel-ITI合弁チームに割り当てられる。
これによりBSNLは3175万回線を追加できるが、当初予定した6000万回線を下回る。これは、A. Raja通信情報技術相が、BSNLの入札方式に疑問を呈し、契約発注規模を2分の1に縮小したため。BSNLは向こう8ヶ月間に別に約5000万回線の入札を募集する予定だ。
市場観測筋は、Motorolaは将来の大きなビジネス機会を配慮して入札資格を巡る訴訟を取り下げたものと見られるが、Ericssonも同じ理由で、入札価格の下方修正に応じたものと予想されるとしている。
BSNLの携帯電話契約者の伸びは、設備能力の限界から過去3ヶ月減速を強いられて来た。今回のEricsson等との新規契約で実際に設備能力が拡張されるのはなお数ヶ月先のことになるため、BSNLは既存契約者に別に450万回線分の設備を追加発注し、過渡期の需要に応じると言う。