【ナグプール】マハラシュトラ州Nagpurにおける貨物ハブ計画『Multi-modal International Hub Airport at Nagpur (MIHAN)』は、Praful Patel民間航空相と、同プロジェクトの建設と管理を担当するマハラシュトラ空港開発公社(MADC:Maharashtra Airport Development Company)幹部の非難の応酬で泥沼化の様相を呈している。
エコノミック・タイムズが7月29日報じたところによると、MIHANを包含する多目的特別経済区(multi-product SEZ)のインフラ整備は進捗を見ているが、民間航空省はナグプール空港の管理権をMADCに引き渡すことに消極的姿勢をとっている。
マハラシュトラ州のVilasrao Deshmukh首席大臣が属する国民会議派とPatel民間航空相が所属する民族主義会議党(NCP:Nationalist Congress Party)の冷戦が、25億米ドルプロジェクトの前途に陰影を投じ、既に当該SEZ内の土地を購入した情報技術(IT)大手らを当惑させている。
MADCのR.C. Sinha主任によると、空港管理権のMADCへの移管が、プロジェクトの成否を決める鍵になるが、民間航空省傘下のインド空港局(AAI:Airports Authority of India)は、過去3年にわたり様々な口実を設けて、移管を遅らせていると言う。
MADCのRamesh Yaul重役(GM)によると、MADCとAAIの合弁会社設立に向け、MADCは合弁会社取締役会における代表を指名したが、AAIは代表リストを示すことも、4900万ルピーの持ち分を払い込むこともしていない。合弁会社の設立は、プロジェクトを進める前提条件であり、空港開発のための国際入札も同合弁会社を通じて実行される。MADCは既に2002年にプロジェクトの技術経済事業化調査報告書とマスタープランを提出、入札のためのデューディリジェンスも行ったと言う。
Patel民間航空相は7月28日、当地でマスコミに対して「マハラシュトラ政府は空港隣接地の土地買収、空港開発計画の提出、民間業者の参加を求める入札の実施、空軍への代替地の提供等の責任を果たしていない。このため自分はDeshmukh首席大臣との会談を通じ問題解決に努めて来た」と述べ、空港移管の遅れを同相のせいにするのは謂われがないと反論した。