SEAnews 2007-08-01 ArtNo.39810

【ニューデリー】今会計年度第1四半期(2007/4-6)のビジネス自信指数(BCI:Business Confidence Index)は、137.9と、前四半期の151.3に比べ13.4ポイント下降、経済活動のスローダウンを裏付けた。前四半期の指数自体、2007年1月の157.3を下回っていた。
エコノミック・タイムズとヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月26／27日、応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council for Applied Economic Research)の第38回景気予想調査(Business Expectations Survey)レポートを引用し報じたところによれば、過去3年にわたり第1四半期のBCIは前期を下回っているが、今年と昨年の落ち込みは特に著しい。
ビジネス自信指数は『全般的経済状況(overall economic conditions)』、『投資環境(investment climate)』、『資金効率(financial performance of funds)』、『設備稼働率(capacity utilisation)』の4要素から成り、4要素全てが前期に比べ下降した。中でも投資環境の落ち込みが、第1四半期BCI下降の主因になった。公共／民間両部門の大小の企業が何れも自信低下を表明している。こうした落ち込みの原因としては季節的要因の他、金融引き締め政策が挙げられる。とは言え融資環境は過去3年改善基調を辿っており、金融問題は主要な阻害要因にはなっていない。
経済の政治的管理に対する業界の自信度を反映した政治自信指数(PCI:Political Confidence Index)は、第1四半期に1ポイント改善したが、大部分の企業は、対外貿易交渉の行方や経済改革プログラムを促進するための政府の方針に、態度を保留した。