SEAnews 2007-07-30 ArtNo.39801

【ニューデリー】鉄鋼王LN Mittal氏は25日、Vilas Paswan鉄鋼相と会談し、オリッサ州とジャールカンド州に合計年産2400万トンの鉄鋼プラントを設ける方針を伝えるとともに、キャプティブ鉄鉱山をできるだけ早く割り当てるよう要請した。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが7月26日報じたところによると、この日、ArcelorMittalの財務担当重役(CFO)を務める子息Aditya Mittal氏とともに鉄鋼相と会談したミタル氏は原料供給の確保とインフラ開発面における政府の支援が、鉄鋼プロジェクトの実現には不可欠と強調した。
ミタル氏が率いる製鉄会社ArcelorMittalはこれまでジャールカンド州とオリッサ州の何れかに年産1200万トンの鉄鋼プラントを設ける意向を表明していたが、今回は両州にそれぞれ1200万トンの鉄鋼プラントを設ける考えを明らかにした。これにより投資額は200億米ドルに達するものと見られる。とは言え依然として詳細プロジェクト・レポートを準備中のため、最終的なキャパシティーはなお変化する可能性がある。ArcelorMittalは2つの鉄鋼プロジェクトに向こう30年間に各6億トンの鉄鉱石を割り当てるよう要求している。また発電用石炭の供給を確保するための炭坑の割当も求めている。
Aditya Mittal氏は、既に関係プロジェクトのために1500万米ドルを発注した同社は、鉱山リース権が認められるのを待っていると語った。
これに対してPaswan鉄鋼相は、鉄鋼省が当該プロジェクトに必要な支援を提供することを確認するとともに、オリッサ／ジャールカンド両州に対して鉱業リース権の認可を加速するよう呼び掛けた。同相によると、鉄鋼省はキャプティブ鉱山の割り当てを支持しており、ジャールカンド州政府はChiria鉱山の鉄鉱石を同プロジェクトに割り当てるための施策を講じるべきである。同問題は政府の最高レベルにより検討されており、総理府が問題を管掌していると言う。