2007-07-25 ArtNo.39792
◆Tata Steel、オリッサ・メガ鉄鋼事業の工事契約発注
【ムンバイ】Tata Steel Ltd(TSL)は先週、総額4000クロー(US$9.76億)の工事契約を発注、オリッサ州における年産600万トンの野心的鉄鋼プロジェクトが終に離陸した。
エコノミック・タイムズが7月19日、TSLと受注業者のステートメントを引用し伝えたところによると、地元の土木建設大手Larsen & Toubro(L&T)は焼結炉と高炉の据え付けに関わる1070クロー(US$2.61億)と980クロー(US$2.39億)の契約を受注、これだけで今回発注された契約の半ばを占めた。TSLはこの他、スチール熔融施設とスラブ鋳造施設を発注した。
TSLによれば、建設工事は今年末もしくは来年初までにスタートし、第1期分は2010年までに稼働する。TSLは同プロジェクトのために3400エーカーの土地を割り当てられており、これまでに影響を受ける住民600世帯にリハビリテーションを施した。
業界観測筋のよると、TSLは製造したスラブを最近買収したCorusに供給することにより、インドと欧州間のビジネスの連携を構築できる。目下のところTSLはCorusに供給するスラブを製造するゆとりがなく、オリッサ州、ジャールカンド州、チャッティースガル州に設ける新鉄鋼プラントから供給する他ない。
TSLのB Muthuraman重役(MD)によると、欧州事業とインド事業の連携を通じ、グループは向こう3年間に4億5000万米ドルを節約できると言う。
TSLは、オリッサ州に続きジャールカンド州に4万クロー(US$97.56億)を投じ年産1200万トンの鉄鋼プラントを、チャッティースガル州には1万2000クロー(US$29.27億)を投じ年産500万トンの鉄鋼プラントを、それぞれ設ける計画だ。
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