2007-07-18 ArtNo.39770
◆Reliance Life Sciences、米国で提携先、欧州で買収対象物色
【ムンバイ】Mukesh Ambani氏に率いられるReliance Life Sciences(RLS)は米国と欧州市場におけるプレゼンス確立に努めており、2009年までに一連の後発医薬品を欧米市場に投入する計画だ。
インディアン・エクスプレスが7月16日伝えたところによると、RLSは米国における後発医薬品市場の開拓ではパートナーシップ・モデルを採用、欧州では受託研究機関(CRO:contract research organisation)を買収し、欧州臨床検査市場に橋頭堡を築くことを目指している。今年初、英国拠点のバイオテック企業GeneMedixの74%権益を買収、米国では複数の企業とマーケッティング協力交渉を進めている。RLSはまた米国の投資管理会社MPM Capital LPと協力関係を結んでいる。
RLSは自ら2009年までに米国で後発バイオ薬品を発売する一方、完全出資子会社Reliance Pharmaceuticals Ltd(RPL)を通じ、やはり米国で一連の後発医薬品を紹介する予定だ。
RLSはインド国内では薬理活性原末(API: Active Pharmaceutical Ingredients)や製剤(formulations)の製造施設を設ける準備を進めている。工場建設地は未定だが、Reliance Industries Ltd(RIL)が開発する特別経済区(SEZ)内に建設されるものと見られる。RILはデリーとグジャラート州Jamnagarに各1つ、マハラシュトラ州Mumbaiに2つのSEZを設ける認可を既に得ている。
RLSのKV Subramaniam社長兼CEOによると、同社は売上げの70%を米国や欧州等の規制の厳しい市場で稼ぐ計画で、2008年には米国食品薬品局(FDA)に後発医薬品申請(ANDA: abbreviated new drug application)及び薬品マスター・ファイル(DMF:drug master file)を、また英国医薬品庁(MHRA:Medicines and Healthcare products Regulatory Agency)に販売承認申請書(MAA: marketing authorization application)を、それぞれ提出する。2009年には米国と欧州でRPLの後発医薬品の販売を開始する計画と言う。
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