2007-07-16 ArtNo.39750
◆新日鐵/Mittalの接近で新日鐵/Tataの合弁に陰影
【コルカタ】新日本製鐵とArcelor Mittalが国際的な戦略提携覚書を取り交わしたことから、Tata Steel Ltd(TSL)が新日鐵との間で進めている合弁交渉の行方が不透明になっている。
ビジネス・スタンダードが7月14日報じたところによると、TSLのT Mukherjee副MDはTata Metaliksが13日催した年次総会の会場で「TSLは新日鐵と合弁交渉を進めているが、今となっては先方にまだその気があるかどうか確かめる必要がある」と指摘した。それによると両社は1900クロー(US$4.63億)ほどを投じて年産100万トンの自動車用鋼板の製造施設を設ける問題を協議している。TSLはこれ以前から自動車用鋼材の製造で新日鐵と技術提携しており、新日鐵はTSLがオリッサ州Kalinga Nagarに設ける製鋼施設のレイアウトに関しても助言を行っている。
TSLは既に自動車用鋼板を製造しているが、業界観測筋は、TSLと新日鐵の新合弁計画は、異なるグレード、異なる品質の鋼板を製造し、TSLの既存ビジネスを補完するものと見ている。
TSLはArcelorとも技術提携しているが、Mukherjee氏によると、既存の契約期限が切れたら、更新はしない方針と言う。
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